古くから、「ブルーベリーは眼に良い」と言われています。
ブルーベリーが含まれたジュースなどは、なんとなく眼が疲れたときに飲みがちです。
ですが、ブルーベリーは本当に眼に良いのでしょうか?
今回ご紹介するのは、ブルーベリーの「青色」のもととなっている成分、アントシアニン。
アントシアニンも、よく「眼」のサプリメントの宣伝文句に使用されがちですが、どのような効果があるのでしょう??
アントシアニンについて学術論文や調査・実態からまとめてみます!
目次
1. アントシアニンとは
1.1 アントシアニンについて

アントシアニンは、植物における色素の一つ。植物の花や果実の色を「青たらしめている」成分です。そのため、古くは染料や着色料として用いられていました。
最近では、自然界には存在しない「青いバラ」や「青いカーネーション」の作成にも活用されています。
摂取した際の効果としては、意外ですが「筋肉疲労抑制効果」やそれに伴う「抗酸化作用」が顕著だそう。
ブルーベリー、実は「眼が疲れたとき」よりも「運動前」に食べる方が、身体には良いのです・・・!
1.2 ブルーベリーはなぜ眼に良いと言われる?

アントシアニン、実はその青紫っぽい色で紫外線をブロックする効果が指摘されています。植物にアントシアニンを含むものが多いのは、まさしく有害な紫外線から身を守るため。
その紫外線カット効果が拡張され、紫外線から眼を守る、「ブルーベリー(アントシアニン)は眼に良い」という話が生まれたのかもしれません。
ちなみに、アントシアニンは紫外線をカットする効果から、「美肌」にも効果があると考えられます。タレントの方の食生活で聞くことがある、「ベリー系を朝に食べると美容に良い」というのはかなり本質を突いたものなのです。
2. アントシアニンの主な効能
さて、筋肉疲労軽減や抗酸化作用、美肌などの効果が期待されるアントシアニン。
アントシアニンを意識的に摂取すると具体的にどんな効能があるのでしょう?
アントシアニンに関する研究論文を調査してみました!
2.1 白内障の予防

アントシアニンは眼に良いと言われがちですが、具体的には「白内障の予防」に効果があるそう。ルテインの記事[1]でも解説しましたが、白内障は「眼の水晶体が白く濁る」ことで生じます。
韓国カトリック大学の研究[2]では、アントシアニンは「細胞死」を減少させる効果が認められ、アントシアニンが加えられた眼は透明度が高い、と指摘されました。これは、アントシアニンの抗酸化作用が眼の細胞の酸化を防いだこと生じたと推測できます。
また、慶應義塾大学医学部の研究[3]によると、アントシアニンは網膜の炎症を抑える効果がある、とのこと。ここでも、アントシアニンの抗酸化作用が注目されています。
アントシアニンは「視力改善する」というよりは「眼の細胞を保護する」と言えます。眼の「見えやすさ」を重視する場合は、ルテイン、白内障等を予防したい場合はアントシアニン、と使いわけると良いかもしれません。
2.2 美肌効果

近年、アントシアニンには、抗酸化作用に加えて「コラーゲンやヒアルロン酸を増加させる」効果があるのではないか、と指摘されています。
弘前大学農学部の研究[4]では、ラットを用い、アントシアニンが肌にどのような影響を与えるかの調査がなされました。その結果、アントシアニンは肌を構成するコラーゲンや肌の水分を保つことで美肌をつくるヒアルロン酸等を増加させることがわかりました。
アントシアニンは抗酸化作用をもち、皮膚がんを予防する効果も指摘されています。[5]
美容に良い、とされるアントシアニン。実は、眼への効果以上に肌の調子を整えることができる成分なのです。
2.3 筋肉痛の軽減

アントシアニンには、強力な抗酸化作用があります。
その抗酸化作用は、「筋肉疲労」にも影響を及ぼすことが明らかになっています。
ブラジルのサンパウロ州立大学の研究では、アントシアニンの抗酸化作用に着目し、58 mgのアントシアニンジュースを1日2回摂取した選手としていない選手でパフォーマンスや筋肉の疲労に差が出るのか、という調査[6]がなされました。
その結果、パフォーマンスにはあまり差が出ませんでしたが、運動後の「筋肉疲労の回復スピード」に差があったそう。アントシアニンを摂取したグループの方が筋肉痛の治りが早く、特に長丁場のスポーツにはアントシアニンを摂取した方が有利と思われる、と指摘されました。
アントシアニンの抗酸化作用、抗炎症作用が筋肉の損傷に効いたと推測されますが、「久しぶりの運動」のあとにはアントシアニンを摂取されることをオススメします。
3. アントシアニンの摂取推奨量と注意点
3.1 摂取基準

アントシアニンの摂取基準について、全世界的にみても定められていません。
以前、欧州食品安全機関がアントシアニンの毒性、また摂取上限等を調査したことがありますが、その際も「アントシアニンの毒性は低い」「摂取基準についてはまだ検討が必要」と結論づけられています。[7]
ただ、先述した筋肉痛軽減についての論文では「58gのアントシアニンを摂取して」効果が認められていますので、アントシアニンの効果を実感したい場合は50〜60g以上を目処に摂取されると良いと思われます。
3.2 アントシアニン摂取の注意点

アントシアニンの副作用はあまり報告されておらず、アントシアニンは摂取基準を守って摂取すれば特に問題はないと言えます。
ただ、持病等で日常的に医薬品を利用している場合は、かかりつけの医師に相談の上、摂取してください。
4. 利用者の口コミ・感想
以上、アントシアニンの摂取は「白内障の予防」や「美肌」、「筋肉疲労軽減」の効果があることがわかりました。では、その実態はどうなのでしょうか?
また、アントシアニンを普段から摂取されている方はどのような目的でアントシアニンを摂取されているのでしょうか?
アントシアニンのサプリメントを利用された方のレビューを調べてみました!
これを飲んでいるとなんだか少し目が楽です。一緒にルティンも取ることをお勧めします。
Amazon
あくまでも個人的な感想です。
Amazon
私は『視界の焦点をくっきりさせる』目的で摂取していますが、効果は感じません。
以前より、同目的で他の商品を摂取し効果を少し感じていましたが、コスパの観点から当商品を試した結果です。
視界クリア効果を期待して試しましたが、個人的には全く効果を実感できなかったので、もとに戻ろうと思っています。
他のレビューでは、目が乾燥しなくなったとか、ショボショボしなくなったと効果を実感されています。
目のうるおい補充機能はあるのでしょう。目的を明確に商品を選択する必要を感じました。
最近夜になると疲れてきて目が見にくくなってきたので、こちらの商品を試してみました。
Amazon
家族皆視力が悪いので一緒に試してました。
私は視力が良くなったと言うよりもしょぼしょぼしにくくなり、目が疲れにくいと感じがして目薬をさす回数が減ってきました。
もう少し続けてみます。
実態を調べると、ほとんどの方はアントシアニンを「疲れ目対策」のために摂取されていました。効果については五分五分で、実感されている方は特に「眼のしょぼしょぼ感が減った」と報告されていました。
しかし、論文的には、アントシアニンは「疲れ目」について効果があるとは言い難いです。
アントシアニンを摂取される際は、「眼」以外の効果を期待して摂取された方が良いかもしれません。
5.筆者オススメサプリメント3選!
「コストパフォーマンス」「クオリティ」「コスパ&クオリティ」の面からおすすめのサプリメントを紹介します!
基本、Amazonで入手できるものに絞りました。アントシアニンサプリメント選びのご参考となれば幸いです。
5.1 【リプサ公式】 ブルーベリーエキス 約3か月分 C-169 アントシアニン サプリメント
コストパフォーマンス面でオススメなのが、このアントシアニンサプリメント。
アントシアニンの含有量は1粒36mgと少ないですが、価格的にはほぼ最安値。
また、国内工場で品質管理がなされており、安全性も高いです。
美肌効果や、近々ちょっと大きな運動をする、といったときにぜひお試しいただきたいサプリメントです。
◉価格:¥1700
◉総量:90粒(約90日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:約18.9円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/リプサ-ブルーベリーエキス-約3か月分-C-169/dp/B00E4J7XDU/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8
◉購入方法:Amazon
5.2 DHC ブルーベリーエキス 30日分
「クオリティ」面でのオススメが、DHCのアントシアニンサプリメント。アントシアニンだけでなく、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6等のビタミンB群、ルテインが含まれています。
品質・原材料は国内工場・国内産に統一されており、安全性もバッチリ。
また、なんといってもこのサプリは「飲みやすい」ことがポイント。粒の大きさが10mmほどと、サプリメントの中では小さめで喉につっかかることが非常に少ないです。
クオリティの高い「サプリメント」をお求めの場合は、ぜひこのサプリメントをオススメします。
◉価格:¥906
◉総量:30粒(約30日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:30.2円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/DHC-ディー・エイチ・シー-ブルーベリーエキス-30日分/dp/B08DNMC258/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8
◉購入方法:Amazon
5.3 GREEN FARM「すっきりサポート ブルーベリー&DHA」
コスパ&クオリティの面でオススメなのが、このサプリ。
アントシアニンだけでなく、ビタミンAやDHAなどを配合し、「眼」を意識したサプリメントとなっています。
特に眼について、一定の効果が期待でき、また価格も1日あたり約26円と比較的リーズナブル。
品質も国内基準をクリアした国内製造となっており、安全と言えます。
ある種、価格と質を両立したサプリメント。まずお試し!という方にオススメのサプリです。
◉価格:¥2,380
◉総量:90粒(約90日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:約26.4円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/すっきりサポート-ブルーベリー&DHA-北欧産ビルベリー使用-メグスリの木-サプリ)約3か月分/dp/B078N6HRLK/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8
◉購入方法:Amazon
6. まとめ
いかがでしたか?
アントシアニンは、ブルーベリーやピルベリーなど「青っぽい果物」によく含まれており、白内障の予防や美肌、筋肉疲労の軽減に効果がある成分です。
ちなみに、アントシアニンは「pH値」によって色が変わる成分です。
アントシアニンの周囲がアルカリ性なら青色、酸性だと赤色に変化します。この性質は中学校の理科でも「リトマス紙の代替、ムラサキキャベツ液」として紹介されていることがあります。
ざっくりではありますが、酸性は酸っぱく、アルカリ性は苦い味をしていますので、アントシアニンを含む植物であれば「色」によって味が推測できるのです。
酸性が強いとなるとクエン酸を多く含むものが多いため風邪対策に良く、アルカリ性が強いとなるとミネラルやビタミンを多く含むことが多いので、身体の調子を整える効果が期待できます。
アントシアニンは、目に見えない形で効果を発揮するだけでなく、目に見える形でも効果を発揮している成分。
この機会に、日常に含む「色」を意識しながら、アントシアニンによる健康を実感されるのも良いかもしれません。