今、若い女性の間でとある成分が流行っています。
その成分は、「美容」目的で活用している女性が多いそう。若い女性にブーム美容成分、どの成分をイメージされますか?
ビタミン〇〇でも、鉄や亜鉛、といった、一般的に聞いたことがあるような名前ではありません。少し変わった名前です。
その名も、イソフラボン。
あまり一般的ではない名前かもしれませんが、実はそれが多く含まれる食品は美容効果を期待できそうな、身近なものです。
では、今回はそんなイソフラボンについて、論文等から効果を調査してみます!
目次
1. イソフラボンとは
1.1 イソフラボンについて

イソフラボンは、ポリフェノールの仲間。多く含まれる食材は、大豆やもやしなど「マメ」です。よく「豆乳」が美容に良い、と言われていますが、豆乳に含まれる美容成分の一つが、このイソフラボン。身体の調子を整えるビタミン類と並んで、ホルモンバランスの調整に役ったり、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用をもつ、と言われています。
イソフラボンは摂取しても1〜2日で体外に排出され、日々定期的な摂取が必要です。
豆乳はあまり好きではない、豆を毎日食べるのは大変、という方がサプリメントとして摂取されているそうです。
1.2 イソフラボンの美容効果とは?
「イソフラボン」と検索すると、「更年期に効く」などと書かれているものを多々目にします。しかし、私の身の回りでは、特に若い女性が積極的に摂取をしています。
そこで、実際に若い女性にどんな目的でイソフラボンを摂取しているのか聞いてみました。すると、「髪のツヤ」「美肌」等を目的に摂取されている方が圧倒的に多くおられ、効果を実感している、といった回答もかなり多く見られました。

では、イソフラボンの「ホルモンバランスの調整」や「抗酸化作用」は美容とどのように関わっているのでしょうか?
これまで、イソフラボンは「女性ホルモンと似ている」などと言われてきました。しかし、それを確定づける論文や調査はなく、「イソフラボンと女性ホルモンは関係がない」とまでされてきました。
しかし昨年、大塚製薬の調査により、「イソフラボンによって作られるエクオールという成分が女性ホルモンの代わりになりうる」こと、「エクオールを何もせずともつくることができる日本人女性は50%しかいない」ことが明らかとなりました。
つまり、イソフラボンによって作られる成分が女性ホルモンの代わりとしてホルモンバランスを調整することがわかったのです。
また、そのホルモンバランス調整効果で、「髪のツヤ」や「肌のはり」が増し、より若返ることがわかりました。
イソフラボンは、確かにホルモンバランス調整で更年期障害等を改善する効果があります。ただそれ以上に、「身体の若さを保ち、時には若返らせる」効果さえ期待できるのです。
参考:
岩下聡、宮川春菜、上野友美、浜本圭介、内山成人、植木理恵「閉経後女性における毛髪とエクオール産生能の関係に関する観察研究」 日本美容皮膚科学会雑誌20: 313-332, 2012年
2. イソフラボンの主な効能
さて、ホルモンバランスを調整することで若さを保つ効果があるイソフラボン。
イソフラボンを意識的に摂取すると具体的にどんな効能があるのでしょう?
イソフラボンに関する研究論文を調査してみました!
2.1 美肌・美髪効果

イソフラボンには、美肌や髪を美しくする効果が期待されています。
神戸女学院大学の研究[1]では、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)において、肌の「合成」「成熟」「剥離」のすべてに大きく関わっていることが示されました。また、その上でイソフラボンが「女性ホルモンの代わりとして効果がある」ことも述べられています。
また、先述の大塚製薬の論文[2]では、イソフラボンの摂取が髪の本数や密度、直径や硬さなど、「髪の質」の向上や劣化防止に効果がある、とされています。
イソフラボンは、「女性ホルモンの代わり」として若さを保つ効果があります。
特に閉経を迎えた女性は女性ホルモンが著しく減少します。そこでイソフラボンを摂取されると、若さを維持・時には向上させることができると言えます。
2.2 乳がん予防

イソフラボンには、乳がん予防効果が認められています。中国の華中科技大学の研究[3]では、閉経前・閉経後の女性の乳がんのリスクとイソフラボン摂取の関係について調査が行われました。
すると、アジア人においては、「閉経前・閉経後双方の女性の乳がん予防にイソフラボンは効果がある」といった結果が出たそうです。ただ、ヨーロッパ人においては「閉経後の女性にのみ効果があった」とのこと。
地域によるイソフラボン効果の違いは、「肉」を主食としているか「魚・穀類」を主食としているかで「腸など消化器官の差」が影響していると思われます。
その他、アフリカのナイジェリア・イバダン大学の研究[4]でもイソフラボンの摂取で乳がんリスクが減少した、という報告もあります。
世界的に見ても、イソフラボンのホルモン調節効果は乳がん予防に一定の効果が見られます。乳がんは、大腸がんと並んで死因上位と数えられるがんの一つです。
イソフラボンの摂取は、若さを保つだけでなく健康維持にも効果が期待できるようです。
2.3 記憶力の向上

イソフラボンには、記憶力向上の効果も認められています。アメリカのヤング大学では、ラットにイソフラボンが多く含まれる食事を与えるとどうなるか、という実験が行われました。[5] これは、迷路などは女性より男性の方が早くクリアできることが多い、というある調査に痰を発する実験でした。男性と女性で何が迷路クリアの早さの違いになるのか、ということで「女性ホルモン」が注目され、オス・メスのラットにイソフラボンを多く含む食事を与えられました。
すると、メスのラットの「迷路クリア」の早さは大きく向上した一方、オスのラットは逆に迷路クリアが遅くなった、という結果が得られたのです。
これは、女性ホルモンが記憶や学習を司る神経に影響を与えたためではないか、とされています。
また、スロバキアのコメニウス大学では、ラットではなくヒトを対象に実験が行われています。[6] すると、やはりイソフラボンを多く摂取した女性は女性ホルモンが増加し、空間認知能力が向上した、と報告されています。
イソフラボンは、特に女性において、「潜在能力」を強化する働きがあるのかもしれません。
3. イソフラボンの摂取推奨量と注意点
3.1 摂取基準

イソフラボンの摂取基準について、内閣府食品安全委員会[7]は、
「1日70〜75mgが上限」
との報告を出しています。
また、食品等から日常的に摂取できているイソフラボン量を除くと、サプリメント等で補充すべき上限量は
「1日30mg」
とされています。ただ、日常的に豆腐を食べる機会があまりないなどの場合は、30mg以上摂取されても良いかもしれません。
3.2 イソフラボン摂取の注意点

イソフラボン摂取の注意点について、健康被害等はあまり報告がありません。
しかし、先ほどの「内閣府食品安全委員会」では、「海外(イタリア)において、閉経後女性を対象に大豆イソフラボン錠剤を150mg/日、5年間、摂取し続けた試験において、子宮内膜増殖症の発症が摂取群で有意に高かった」と報告されており、1日150mgなど過度な摂取をしなければ基本、健康への影響は少ないと思われます。
また、「大豆アレルギー」がある場合、サプリメントに大豆由来の成分が入っていることがあります。アレルギーをお持ちの方は、サプリメントの原材料も確認されることをおすすめします。
4. 利用者の口コミ・感想
以上、イソフラボンの摂取は「美肌・美髪効果」や「乳がん予防」、「記憶力改善」といった効果があることがわかりました。では、その実態はどうなのでしょうか?
また、イソフラボンを普段から摂取している場合、どのような目的でイソフラボンを摂取されている方が多いのでしょうか?
イソフラボンのサプリメントを利用された方のレビューを調べてみました!
母は頭痛持ちで月に1度は必ず寝込んでしまっていました。
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そうなると吐き気で食事もできず1日中布団の中です。
このサプリを買った理由は片頭痛のためではなく更年期のイライラでキレやすい母が少しでも良くなればなあと思ったからなのですが両方に効果がありました。
以前よりも穏やかになってほとんどキレなくなりましたし、飲み始めて数ヶ月経ちましたが今のところ片頭痛もおきていません。
片頭痛の原因は人による(ストレスとか)ので他の方にも効果があるかはわかりませんが、母の場合はホルモンのバランスが崩れることによって頭痛が起きていたようです。
母は毎日夕食後に2つ飲んでいます。
片頭痛や更年期に悩んでいる女性は試してみても良いと思います。
妻に「脱け毛防止にこれ効くかもよ」と飲まされていますが、
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確かに脱け毛がだいぶ減りました。そして何故か髭が伸びるスピードが遅くなりました。
まだ1ヶ月程度で今は特に副作用と見られる事はありません。
また経過報告します。
飲み始めから3ヶ月経過
相変わらず抜け毛には効果を発揮しています。
髭の伸びるスピードも遅いままです。
どちらも最初のレビューの2ヶ月前の状態を維持しています。
副作用も特にありません。
また報告します。
生きているのが辛過ぎて今までよく生きてこられたな、とか、逆に今までよく誰にも危害を加えずにいられたなと思うくらい生理前の感情の起伏に振り回されていたのですが、こちらを飲み始めてからそれがパッタリなくなりました。
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いつも精神状態が不安定になると、そろそろ生理が近いんだなと予測していたのですが、今回はほんの少し気分の落ち込みというか、わけもなく不安になる程度で、ほぼ前触れもなく生理が来たような状態です。
生理前特有の症状に効く薬は結構お高くて、閉経までずっとこの苦しみと毎月付き合っていくんだと思うと絶望感が半端なかったんですが、救われました。
効果を感じなくなるまでリピし続けたいです。
実態を調べると、イソフラボンは「更年期対策」の他、「抜け毛対策」のために摂取されている方が多くおられました。特に、抜け毛は女性だけでなく男性の方も効果を実感されている方が多いようです。
また、生理前・産前、産後の感情の起伏に悩まれていたり、ホルモンバランスの乱れによる頭痛等に悩まれている方もイソフラボンを摂取されておられました。多くの方が効果を実感されているようで、確かに「ホルモンバランスを整える」効果は期待できそうです。
5. オススメサプリメント3選!
「コストパフォーマンス」「クオリティ」「イチ推し」の面からおすすめのサプリメントを紹介します!
基本、Amazonで入手できます。
イソフラボンサプリメント選びのご参考となれば幸いです。
5.1シードコムス 大豆イソフラボン サプリメント GABA 3ヶ月分 90粒
コストパフォーマンス面でオススメなのが、シードコムス提供のこのサプリメント。
調査した中で、最安値のサプリメントの一つです。
このサプリの特徴は、10mgのイソフラボンに加え、ストレスを緩和するGABAも90mg含んでいる点です。
ホルモンバランスを整えるイソフラボンに加え、ストレスを緩和し、睡眠を助けるGABA。体調や美容に良い効果を得られるサプリメントです。
◉価格:¥998
◉総量:90粒(約90日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:約11円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/seedcoms-大豆イソフラボン-約3ヶ月分-90粒/dp/B00KCDHUUI/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8
◉購入方法:Amazon
5.2 DHC 大豆イソフラボン エクオール 30日分
クオリティの面でオススメなのが、DHC提供のこのイソフラボンサプリ。
イソフラボンから生成される「エクオール」が10mg含まれています。
含有量は少な目と思いきや、その効果は絶大。
粒が小さく飲みやすいことに加え、「イソフラボンからエクオールを合成しにくい」方でも効果を実感できます。
DHCならではの国内製造、徹底した安全管理で品質もバッチリ。
「イソフラボンの効果をしっかりと実感してみたい!」という方に、ぜひお使いいただきいただきたいサプリです。
◉価格:¥3,130
◉総量:30粒(約30日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:約104.3円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/DHC-ディー・エイチ・シー-大豆イソフラボン-エクオール-30日分/dp/B078JYN4G3/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8
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5.3 小林製薬の栄養補助食品 エクオール 30粒 約30日分
これまでコスパとクオリティの面からオススメのサプリメントをご紹介しましたが、その二つを併せ持ったイチ推しサプリがこちら。
このサプリメントは、製薬メーカーならではの品質と「調整しやすい」エクオール量が特徴。
自分に合った「量」を知ることができます。
イソフラボンのサプリは比較的高価なものが多く、サプリを続けるためには「自分の必要量を把握する」ことが近道です。
必要な量を知り、必要な分だけ調節する。品質も確かな小林製薬だからこそ、「初めてのイソフラボン」におすすめです。
◉価格:¥1,773
◉総量:30粒(約30日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:59.1円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/小林製薬の栄養補助食品-エクオール-30粒-約30日分/dp/B014P9C5BI/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8
◉購入方法:Amazon
6. まとめ
いかがでしたか?
イソフラボンは、主に「美容・美髪」や「乳がん予防」、「記憶力改善」、また「脱毛予防」効果があります。
ただ、イソフラボンからつくられる「エクオール」を体内で合成しづらい方もおられ、特にそのような方は更年期障がいやホルモンバランスの乱れに悩まされやすい、と言われています。
ところで、イソフラボンの主な原料である大豆。
世界での「大豆の利用用途」はどのようなものか、ご存知でしょうか?
国連の「食糧農業機関」(2017)[8]によると、なんと大豆消費量の約87%は「大豆油(サラダ油やマヨネーズの原料)」の製造のために使われているそうです。食用としての大豆消費は、わずか6%しかありません。
世界的にみても、「健康食品」として大豆を摂取している人はわずかなのです。
そういえば、日本には立春(2月4日ごろ)に豆をまいて鬼を払い、自分の年齢の数だけ豆を食べる「節分」という行事がありますが、節分で豆をまく目的は、イソフラボンなどの摂取を通じて「若さを保つ」ことにもあるのかもしれません。
ぜひ、日常生活や食事の中で美容成分「イソフラボン」を意識していただければ幸いです。