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日々重なる「眼の疲れ」に!ルテインの効果

ルテイン 効果
Written by Kazuhito Sakai

突然ですが、現代で「視力1.0未満」の中高生は何%くらいの割合だと思いますか??

答えは、約60%。

小学生では、60%以上の子どもが視力1.0以上と診断されています。小学校卒業後の6年間で多くの子どもが視力を大幅に低下させてしまっており、近年では「子どもの視力低下」が大問題となっています。
その原因は主に、「スマートフォン等の普及により生活環境の変化」と言われています。

今回紹介する成分は「ルテイン」。
実は、現代の「視力問題」の救世主となるかもしれない成分なのです!

では、ルテインについて学術論文や調査・実態からまとめてみます!

参考:文部科学省「令和元年度学校保健統計調査(学校保健統計調査報告書)」[1]

1. ルテインとは

1.1 ルテインについて

ルテインはマリーゴールドや緑黄色野菜に多い

ルテインは、カロテノイド(色素)の一つ。黄色い色をしており、身近なところではマリーゴールドやにんじんやかぼちゃ等の緑黄色野菜に多く含まれています。
ルテインの作用は、「光を吸収すること」と「抗酸化作用」。特に紫外線やブルーライトといった、人間に有害な光を吸収し、光の情報を視神経に伝え、目の細胞の劣化を止める働きがあります。

そんなルテインですが、老化とともに減少するものではありません。実はルテインは「食事でしか摂取できない」成分。ルテインの摂取量が少ないと、視力が落ちるどころか目の細胞が酸化し、白内障や緑内障といった目の病気となってしまうのです。

近年、視力低下が問題となっています。これはインターネットの普及により、ブルーライトを浴びすぎているせいだ、と言われていますが、ルテインの積極的な摂取で解決できる可能性があります。

1.2 ルテインは子どもの脳の発育にも大きく影響する!?

ルテインは子どもの脳の発育にも影響する

近年では、「食事」と人間の発育の関係性が盛んに研究されています。ルテインは特に「目」や「皮膚」の保護や抗酸化作用、といった働きがありますが、その他にも「脳の発育」にも大きな影響を及ぼすことが明らかとなってきています。

アメリカのタフツ大学のジョンソン氏の研究[2]によると、私たちが生まれた直後、ルテインはまず目の網膜に集中しているそう。
また、人間の発育が進むにつれ、ルテインは「脳」の中でかなり多く含まれるようになり、子どもの脳内の「神経」の構築に非常に重要な役割がある、成人の認知機能改善についてもルテインの効果が期待される、と指摘されています。

私たちにはなんとなく、「野菜を食べることは良いこと」という価値観があるように思います。特に、にんじん等緑黄色野菜を「食べさせられた」方も多いのではないでしょうか?
ルテインは、食事でしか摂ることができず、緑黄色野菜に多く含まれる成分。
緑黄色野菜が推奨されるのは、無意識的に「自分たちの成長に必要なもの」と感じているがゆえなのかもしれません。

2. ルテインの主な効能

さて、目や肌の保護や抗酸化作用などの効果が期待されるルテイン。
ルテインを意識的に摂取すると具体的にどんな効能があるのでしょう?
ルテインに関する研究論文を調査してみました!

2.1 眼疲労軽減

ルテインはブルーライト等による眼精疲労を軽減する

ルテインには、主に「視覚」に効果を発揮する成分です。
ジョージア大学のストリンガム氏らの研究[3]では、ルテインを摂取すると眼の「コントラスト」調整機能が向上することが示されました。
また、ウィーン大学のヴァイゲルト氏らの研究[4]においては、ルテイン摂取により「視力を回復する」効果が示唆されました。

これらは、ルテインがブルーライト等から眼を保護したため、と考えられますが、視覚のコントラストや視力が改善されると何より「楽に視る」ことができます。
最近、目を細めないと焦点が合いづらい、という方はルテインの摂取がおすすめです。

2.2 白内障の予防

ルテインは白内障を予防する

加齢に伴い、リスクが高まるのが「眼の水晶体が白く濁る」ことで生じる白内障。早ければ40歳には発症し、80歳ではほとんどの人がレベルは違えど白内障の状態となる、とも言われている[5]ほど、誰にでも起こりうる病気です。

治療法は主に手術となりますが、近年、ルテインの摂取が白内障の予防につながる、とされる研究が数多く発表されています。
メルボルン大学をはじめとする研究チームの研究[6]では、日々のルテイン摂取量と白内障の発症率の関連が調査されました。その結果、なんとルテイン摂取率が高ければ高いほど、白内障の発症率が低いことが示されたのです!
これを受け、他にルテインと白内障について研究[7][8]が実施されましたが、タフツ大学のウェイケル氏らの研究[9]で、「ルテインの摂取はやはり白内障の予防に効果があるだろう」と結論づけられています。

年齢を重ねるごとに高まる白内障のリスク。歳を重ねても「快適に視る」ことを続けるためには、ルテインを日常的に摂取された方が良いでしょう。

2.3 美肌効果

ルテインの美肌効果

ルテインには、眼をブルーライトや紫外線等から保護する効果のほかに、細胞を酸化から守る「抗酸化作用」もあります。

紫外線、また酸化から細胞を保護する効果が、眼だけでなく「肌」にも働くとすると、ルテインに美肌効果が期待できると考えられ、研究が行われました。
そして2017年、ドイツのライプニッツ環境医学研究所のグレザーベック氏らは、興味深い研究[10]を発表しました。それは、「ルテインを摂取すると、肌を紫外線から守れるのか?」というテーマのもの。
この研究によると、ルテインの摂取は肌の紫外線の保護できる可能性が高いことが示されました。
また、イタリアのモルガンティ氏らの調査[11]では、ルテインは肌の細胞に対し、「有害な光から保護する効果」や「肌細胞を酸化から守る効果」があることが指摘されており、「ルテインには肌の細胞を若々しく保つ働きがある」と昨今、注目されています。

ルテインは、経口摂取でも十分に「アンチ・エイジング効果」が期待できます。
日々の摂取で、「若さ」を保つことができる成分として、一見の価値アリです。

3. ルテインの摂取推奨量と注意点

3.1 摂取基準

ルテインの摂取基準

ルテインの摂取基準について、こちらも国などで厳格に決められているものはありませんが、アメリカ栄養評議会のシャオ氏、ハスコック氏の調査[12]によると、

「 1日20mgまで 」

であれば安全、とされています。
多くのサプリメントの摂取推奨量は、1日20mg以下となっているケースが多いですが、この基準を念頭に、摂取されることをおすすめします。

3.2 ルテイン摂取の注意点

ルテイン摂取の注意点

ルテインの副作用は、報告がほとんど見られません。数十年前、「ルテインを高濃度摂取すると眼に黄斑ができる」という報告もありましたが、現在では報告がありません。
基本的には、ルテインは「安全な成分」と位置付けられています。
摂取基準を守って使用する分には、注意点は特に考えられませんが、持病等で日常的に医薬品を利用している場合は、かかりつけの医師に相談の上、摂取してください。

4. 利用者の口コミ・感想

以上、ルテインの摂取は「眼疲労軽減」や「白内障予防」、「美肌」の効果があることがわかりました。では、その実態はどうなのでしょうか?
また、ルテインを普段から摂取されている方はどのような目的でルテインを摂取されているのでしょうか??
ルテインのサプリメントを利用された方のレビューを調べてみました!

持病の治療のためにプレドニンを長年にわたって大量に服用した結果、ステロイド性白内障になりました。
医師からは手術を勧められたのですが、躊躇しているときにルテインの効能を知り、ルテイン含有量が多く(16mg)値段も手頃なこちらの商品を購入。
1粒ずつ(16mg)を半年の服用で効果がないので、思い切って倍の2粒(32mg)を服用することにしました。
すると、30日ほど経過したところで視力が回復していることに「突然」気がつきます。
もちろん、疾病が完全に治癒したわけではなく、日常生活にあまり不自由を感じない程度まで症状が軽減されたということですが。
白内障の方は自覚症状が出るようになると、メガネが合わなくなると思います。
私の場合もレンズ度数の変更のためにメガネを新調したのですが、ルテイン服用による症状軽減後は元のメガネに戻すことになりました。
眼科の主治医がたびたび変更になるため、ルテイン服用前後の症状について正確な比較はできないのですが、現在は依然ステロイド性の白内障であるものの手術の必要はないそうです(最初の医師の診断では重症となっていたそうです)。

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老眼のせいで目に疲労がたまっていて、目の奥が重たい感じがしていた。
これを飲んだら久しぶりに重みが消えた。
飲み続けようと思います。

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夕方になると目がショボショボしてくるひとにお勧めします。
夜になるとスマフォやPCを扱うのがつらかったり、姿勢が悪くなってしまいクビ,肩,腰が痛くなってました。
ルテインを飲み始めると、姿勢が悪くならないので、クビが疲れなくなりました。
 
自分の場合は、眼がラクになるというよりも、クビと肩が楽になりました。

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実態を調べると、ルテインは「ブルーライト対策」「疲れ目・老眼対策」のために摂取されている方がほとんどでした。
また、多くの方がルテイン摂取による効果を実感されており、日常的にパソコンやスマートフォンを使用し、眼の疲れが気になる方に非常におすすめです。

5.筆者オススメサプリメント3選!

「コストパフォーマンス」「効果」「総合」の面からおすすめのサプリメントを紹介します!
基本、Amazonで入手できるものに絞りました。ルテインサプリメント選びのご参考となれば幸いです。

5.1 DHC ルテイン 光対策 30日分 [機能性表示食品]

ルテイン サプリメント①

コストパフォーマンス面でオススメなのが、DHCルテインサプリメント。市場中、最安値サプリメントの一つです。サプリメント業界大手のDHCだけに、安全性も高く、レビューでも「効果があった」との声が多いです。
1粒あたりのルテイン含有量も16mgと、十分な量。

「まずはお手頃なところから、疲れ目対策をしたい」という方にオススメしたいサプリメントです。

◉価格:¥799
◉総量:30粒(約30日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:約26.6円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/DHC-ルテイン-光対策-30日分-機能性表示食品/dp/B079YS8SLR/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8 
◉購入方法:Amazon

5.2 ルテイン クリア60

ルテイン サプリメント②

「効果」面でのオススメが、この「クリア60」のルテインサプリ。ルテインだけでなく、「目に良い」とされる成分がこれでもかと詰まっています。
アントシアニンはブルーベリーの5倍配合。国内製造で品質も保証、サプリは飲みやすさにも配慮されています。
サプリ1粒に含まれるルテイン量が30mgと少し多めですので、1日1粒程度の摂取でも十分に効果が期待できます。

「眼」を確実に楽にしたい方にぜひおすすめです。

◉価格:¥1,890
◉総量:60粒(約30日分)
◉1日あたりの摂取量:1日2粒
◉1日あたりの費用:63円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/クリア60-ルテインサプリ-アスタキサンチン-クリルオイル-ルテイン60mg配合(2粒あたり)/dp/B089SS4FZM/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8 
◉購入方法:Amazon

5.3 小林製薬の機能性表示食品 ルテイン 約30日分 30粒 [機能性表示食品]

ルテイン サプリメント③

総合的にオススメなのが小林製薬このルテインサプリメント。ルテインのほか、白内障予防効果やアンチ・エイジング効果をもつ[13]ビタミンEも配合されており、ルテインの効果をより惹き立たせることに特化しています。
前の二つのサプリメントと比べ、ルテイン含有量は10mgと少なめですが、製薬大手の小林製薬の確かな品質とコストパフォーマンス、また効果をより際立たせる成分組成と何よりも魅力。

「ルテインサプリメントをまずお試ししたい!」という方に、ぜひオススメしたいサプリメントです!

◉価格:¥1,191
◉総量:30粒(約30日分)
◉1日あたりの摂取量:1日1粒
◉1日あたりの費用:39.7円
◉URL:https://www.amazon.co.jp/小林製薬の機能性表示食品-ルテイン-約30日分-30粒-機能性表示食品/dp/B018LERAD6/ref=cm_cr_srp_d_product_top?ie=UTF8
◉購入方法:Amazon

6. まとめ

いかがでしたか?
ルテインは、眼をブルーライト等の有害光線から保護し、その抗酸化作用で白内障や美肌にも効果がある成分です。
冒頭で「子どもたちの視力が低下している」と紹介しましたが、これはブルーライトや近距離で画面一点を見続けることによる「焦点の変化(ピント調節機能のズレ)」が原因とされています。
ブルーライトは、実は紫外線に極めて近い波長をもっており、眼に入ると水晶体を通り抜け、角膜で何回も「反射」します。
結果、眼はその反射に合わせてピント調整を続け、眼精疲労へとつながります。また、その眼精疲労は脳の疲労にもつながり、頭痛やだるさ等となって現れてくるのです。

仕事においても、はたまた学校においても「インターネット」が普通となりつつある今日。より、「眼の負担」は増大していきます。
現代を生きる上で、ルテインは今後、学校給食でもカルシウムと並んで必須の栄養素となってくるのかもしれません。

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Kazuhito Sakai

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  • […] アントシアニンは眼に良いと言われがちですが、具体的には「白内障の予防」に効果があるそう。ルテインの記事[1]でも解説しましたが、白内障は「眼の水晶体が白く濁る」ことで生じます。韓国カトリック大学の研究[2]では、アントシアニンは「細胞死」を減少させる効果が認められ、アントシアニンが加えられた眼は透明度が高い、と指摘されました。これは、アントシアニンの抗酸化作用が眼の細胞の酸化を防いだこと生じたと推測できます。また、慶應義塾大学医学部の研究[3]によると、アントシアニンは網膜の炎症を抑える効果がある、とのこと。ここでも、アントシアニンの抗酸化作用が注目されています。アントシアニンは「視力改善する」というよりは「眼の細胞を保護する」と言えます。眼の「見えやすさ」を重視する場合は、ルテイン、白内障等を予防したい場合はアントシアニン、と使いわけると良いかもしれません。 […]