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リコピンの効果とは?摂取目安量と服用時の注意点

Written by Ryuichi Yamashita

トマトに含まれ、その鮮やかな赤色の元となっているリコピン。
近年になり、多くの効果が期待されつつありますが、一体どんな特徴があるのでしょうか。
効果や摂取目安量、服用時の注意点や人気のサプリについて調査しました。

1. リコピンとは

リコピンとは、食品由来の色素成分であるカロテノイドの一種であり、人参などに含まれることで有名なカロテンの仲間です。トマトの鮮やかな赤色の元となっているため一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

トマト100gあたり9mg程度のリコピンが含まれているとされますが、イタリアなどトマトを多く食べる地域では、がんの発生率や心疾患の発症率がその他地域に比べ低いということが明らかになっており、その食生活の基本を支えるトマトに含まれているリコピンに近年注目が集まりつつあります。

化学式はC40H56と記載され、炭素と水素のみからなる物質ですが、実は炭素と炭素の間の結合部分に活性酸素を不活性化する働きがあり、細胞内で発生した活性酸素*に対して抗酸化作用を示します。

そしてこの抗酸化作用が人体に様々なメリットをもたらす可能性があり、いくつかの研究によってその有効性が示されつつあります。

*活性酸素とは・・・細胞内の化学反応の一連の過程で生じる、活性化状態となった酸素分子のこと。細胞内に侵入してきた細菌などを攻撃し、死滅させる働きなどもありますが、細胞内でDNAなどを攻撃することもあり、その場合は細胞そのものが損傷を受けてしまいます。人体には、酵素などの働きにより活性酸素が除去されるメカニズムがあらかじめ備わっていますが、そのメカニズムが正常に働かないなどの場合はサプリメントなどの摂取によって体内の抗酸化作用を高めることで活性酸素を不活性化することが期待されています。

2. 主な効果効能

リコピンの効果効能はその抗酸化作用によるものですが、他の栄養素と比較しても作用力が特に大きいとされており、β-カロテンの2倍以上、ビタミンE(α-トコフェロール)の100倍以上の抗酸化作用を示すとも言われています[1]

様々な効果が期待されていますが、中でも注目すべき2つほどの効果効能についてご紹介したいと思います。

2.1 肌の保全、保護

私たちの肌は普段紫外線にさらされていますが、この紫外線は肌の細胞内で活性酸素を生じさせます。活性酸素はニキビの原因となるアクネ菌などを殺菌する効果もあるため、通常は活性酸素がニキビなどを予防する働きをすると言えます。しかしながら、強い紫外線量を浴びるなど、何らかの理由で活性酸素が増えすぎる場合などはこの活性酸素が肌の細胞そのものを攻撃するようになってしまいます。

このような場合、この活性酸素を除去し、肌を正常な状態に戻すことが望まれますが、リコピンを摂取することで肌の細胞においてもリコピン濃度が上昇、活性酸素による細胞内の損傷の程度も低下したということがイギリスのケンブリッジ大学の研究によって明らかにされています[2]

また、肌の機能を保護するというだけでなく、肌を清潔に保つという観点においても抗酸化作用は注目されています。資生堂の研究によれば、加齢臭は肌の脂質が酸化されることによって引き起こされるということが明らかになっています[3]

今後の研究が待たれるところではありますが、リコピンの摂取によって加齢臭が抑制される可能性も無きにしも非ずと言えるかもしれません。

2.2 癌(がん)の予防

癌が誘発されるメカニズムが近年になって明らかにされつつありますが、リコピンが癌の誘発を抑制する可能性がイギリスのポーツマス大学によって示されました。

その研究によれば、前立腺癌や乳癌の癌化した細胞内においてはNF-κBと呼ばれるタンパク質が恒常的に活性化されていますが、リコピンがこのNF-κBの活性化を阻害し、結果的に癌細胞の増殖が阻害された、と結論づけられています[4]

また、2014年までに報告された主要な研究結果を対象に、50万人以上の被験者データからリコピン摂取量と前立腺癌の発生リスクについて中国の武漢大学病院が調査したところによれば、負の相関関係(リコピン摂取量が多いほど前立腺癌の発生リスクが低下する)があることが判明したとされています。

リコピンが癌の予防や進行の阻害にどれだけ有効かは今後もさらなる研究が待たれるところではありますが、様々な研究成果がその可能性を示唆していると言えるでしょう。

3. 摂取目安量と服用時の注意点

3.1 摂取目安量

リコピンの摂取目安量として国などが定めた公式なデータはありませんが、リコピンをサプリメントとして摂取する場合の目安量は、一日あたり10mgから20mg程度とされていることが多いようです。

3.2 服用時の注意点

摂取上限量に関しても正式な規定はありませんが、上記の中国の武漢大学病院がまとめたところによれば、1日あたり21mgまでの摂取であれば前立腺癌の発生リスクが直線的に減少するという結果が得られており、1日あたりのリコピン摂取量は多くとも20mg程度で十分と言えるかもしれません。

4. 利用者の口コミや感想

リコピンの効果は上記のように様々な効果が研究では実証されています。しかし、研究と現実は結果が違うことも少なくありません。そこで、実際のリコピンの利用者が投稿した口コミを調査しました。

リコピンの1日に摂取推奨量が15mg(大きめなトマト2個分)。
LDL酸化防止が目的でほぼ毎日トマトを食べていますが、さすがに大2個は無理なので、サプリで補うことにしました。
効果は分かりませんが、期待をこめて☆4つです。

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トマトがいいのが明らかのですがジュースや生のまま食べると必ず下痢するのでサプリで摂取しています。
この商品は国内のものより安く、含容量が多いのでいつもリピしてます。
体の酸化を抑えるので吹き出物や白ニキビ、ニキビが減ります。皮脂の酸化を抑えるためと思われます。
肌が綺麗になります。皮脂が多く、吹き出物でお悩みの方はぜひノコギリヤシとの併用をお勧めします。この組み合わせは前立腺が弱い方にもお勧めです。ハゲにも多少効くとお思います。

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トマトを直接食べるのが難しい方や、食べた場合にお腹を下すことがある方などに特に人気があるようです。
摂取目的としては、ニキビなどの肌荒れを改善するために摂取している、という方が多い印象を受けました。

5. 【オススメ】人気のリコピンサプリ3選

実に多くのリコピンサプリがありますが、口コミなどを調査する限り、下記の3つのサプリが特にオススメです。Amazonや楽天などで簡単に購入することができますので、この機会にご検討されてはいかがでしょうか。

5.1 ディアナチュラスタイル トマトリコピン×8種の植物ポリフェノール 20粒 (20日分)

ディアナチュラはアサヒグループ食品株式会社が販売するサプリメントシリーズですが、「トマトリコピン×8種の植物ポリフェノール」にはトマトリコピンの他に8種類の植物(りんご、黒大豆、ブドウ、カカオ、ビルベリー、緑茶、ローズヒップ、リンゴンベリー)から抽出されたポリフェノールが含まれています。

リコピン同様、ポリフェノールにも抗酸化作用があるとされているので、肌のダメージが気になる方などに特にオススメのサプリメントです。

◉価格:¥1,700
◉総量:20粒(20日分)
◉1日あたりの摂取量:10mg
◉1日あたりの費用:85円程度
◉URL:https://amzn.to/2SGXxM5
◉購入方法:Amazon

5.2 [海外直送品] ナウフーズ [2本セット] リコペン(トマト)ダブルストレングス 20mg 50粒

NOW Foods社はアメリカのイリノイ州に本社を置く、1968年創業のサプリメント製造・販売会社ですが、この「Lycopene 20mg」の特徴は、何と言っても1粒で20mgものリコピンを摂取できることです。

「服用時の注意点」でも記載していますが、1日あたりの摂取量が20mg程度までの場合はがんの発生リスクが一定の割合で減少するという報告があり、このサプリメントであれば一回の服用で必要十分なリコピンを摂取することができます。

価格に関しても、摂取できるリコピン量を鑑みると比較的安価な価格帯となっているため、費用対効果が気になる方にはこちらのサプリメントがオススメです。

◉価格:¥3,009
◉総量:100粒(100日分)
◉1日あたりの摂取量:20mg
◉1日あたりの費用:30円
◉URL:https://amzn.to/2MbFtbH
◉購入方法:Amazon

5.3 10種類の緑黄色野菜の栄養素をたっぷり配合 トマトリコピン ≪約3ヵ月≫

seedcomsは沖縄県那覇市に拠点をおくサプリメントのWEB販売会社、株式会社エフ琉球のサプリメントシリーズです。

この「トマトリコピン」サプリには1粒あたり8mgのリコピンが含まれており、その量は他のサプリメントと比較すると少し少なめですが、他の野菜成分(アスパラガスやオクラ、カボチャなど10種類の緑黄色野菜の粉末)が配合されているため栄養素をバランスよく摂取することができます。

普段の食生活で野菜不足を感じている方など、トマトリコピン以外の野菜成分もサプリメントの形で摂取したい方に特にオススメです。

◉価格:¥1,980
◉総量:90粒(90日分)
◉1日あたりの摂取量:8mg
◉1日あたりの費用:20円
◉URL:https://item.rakuten.co.jp/seedcoms/100000500-3
◉購入方法:楽天

6. まとめ

トマトに含まれることで有名なリコピンですが、その抗酸化作用がもたらすさまざまな効果を期待することができます。

特に美肌効果やがんの予防など、その有効性が科学的にも示されていますのでそのような効果を期待される方には特にオススメです。

商品を選定する際は、一粒あたりのリコピン含有量や価格などを考えて購入されるとよいでしょう。

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